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環境ニュース[海外]

欧州環境閣僚理事会 フッ化ガス規制、鉱業廃棄物規制に合意

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2004.11.02 【情報源】EU/2004.10.14 発表

 10月14日、ルクセンブルクにおいて、オランダ議長国下での1回目の環境閣僚理事会が開催された。ヴァルストロム環境委員は、環境委員として最後の理事会となった。今回の理事会では、フッ化ガス規制と鉱業廃棄物規制に関する提案について、政治的合意に至った。
 フッ化ガスは非常に強い温室効果を持つガスである。理事会では、自動車のエアコンに用いられているフッ化ガス(HFC-134a)を段階的に廃止する指令案、及びフッ化ガスの固定発生源に関する規則について合意された。なお、指令及び規則の最終的な採択は、欧州議会の第二読会及び閣僚理事会での正式な採択に続き、2005年末となる見込みである。
 また、理事会は、鉱業(採掘業及び精錬業)からの廃棄物による環境への悪影響を最小化する指令案について、政治的合意に達した。この指令は、沈殿池や積み上げられた鉱業廃棄物によって、水及び土壌が汚染されるのを防ぐことを目的としている。事故の可能性を最小限にするため、廃棄物施設の長期的な安定性を確保することに重点が置かれている。指令の最終的な採択は、2005年後半となる予定。
 この他、理事会では、気候変動、洪水防止・管理、都市環境、自動車排気ガス規制、リスボン戦略の目標を達成するための環境効率の革新といった問題についても検討された。
 気候変動をめぐっては、各国の環境大臣は、2012年以降の気候変動政策について、初めて集中的な議論を行った。また、国際航空産業、国際船運産業からの排出削減に向けた取組みの必要性についても、改めて強調した。なお、EUの将来的な気候変動政策は、2005年春の閣僚理事会で決定される。EUの基本的なスタンスは、産業革命以前のレベルから、気温が2度以上、上昇しないようにすることである。
 なお、自動車排気ガス規制については、2005年1月1日より、ディーゼル微粒子の排出を半減するEURO IV規格がスタートするが、フランスは、次のステップとして、EURO V規格を2010年までに実施するよう求めた。【欧州委員会環境総局】・【EU議長国】・【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)・【フランス エコロジー持続可能な開発省】


欧州委員会プレスリリース(2004年10月13日)

欧州委員会プレスリリース(2004年10月14日)その1

欧州委員会プレスリリース(2004年10月14日)その2


下記アドレス:EU議長国プレスリリース(2004年10月14日)

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