欧州委員会　北アイルランドへの砂利等採取税の適用除外を承認

　欧州委員会は、5月7日、イギリスの砂利等採取税に関する修正について、異議を唱えないことを決定した。この修正により、北アイルランドの企業は、2004年4月1日から2011年3月31日まで、当該課税の適用対象外となりうる。
　砂利等採取税は、コンクリートの原料となる砂利等の再利用、及び砂利等の適正な採取を目指すもので、処女資源の砂利等に課される。2002年4月24日に、欧州委員会は、イギリスで導入される同税に異議を述べないことを決定するとともに、北アイルランドに対する特例措置（段階的な導入など）も承認した。イギリス当局によると、砂利等採取税が段階的に導入されて以後、北アイルランドでは、課税を回避するための不法な採石やアイルランドからの未申告の砂利の輸入が増加。法を遵守している北アイルランドの砂利産業は当初の予想を超える競争上の困難に直面しているという。【欧州委員会環境総局】