一般財団法人環境イノベーション情報機構
昨年の猛暑で大気汚染悪化 長期的には改善傾向に
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2004.01.30 【情報源】イギリス/2004.01.15 発表
昨夏の熱波による大気汚染の影響にもかかわらず、2003年の大気質年間目標が達成されていることが明らかとなった。これは、イギリス政府が、1月15日に発表した大気質主要指標(暫定版)によるもの。指標によると、昨年は、前年の2002年に比べ、汚染度の高い日が2倍以上になった。大気汚染は、イングランド及びウェールズにおける死者数の増加(例年に比べ20%〜40%増)につながったと見られる。これは気温が最高記録に達した6月〜8月の猛暑による高濃度オゾンが主な原因で、汚染物質の大部分は、国内からだけでなく海外からも運ばれてきた。
ただし、1993年度にくらべると、都市部で大気質が悪いとされた日数は18%減少、微粒子汚染も当時の43日から17日へ減少、SO2汚染も平均20日から1日以下へ減少するなど、着実に改善されている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】