一般財団法人環境イノベーション情報機構
EUの温室効果ガス排出量が引き続き増加 京都議定書目標達成のためには一層の努力を
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.12.17 【情報源】EU/2003.12.02 発表
欧州委員会が採択した、EUの温室効果ガス削減に関する進捗状況報告書によると、1990年からの排出減少傾向が、2000年・2001年と増加に転じていることが明らかになった。このままでいくと、京都議定書の目標(1990年レベルから8%減)の達成は難しく、0.5%減にしかならないおそれがある。ヴァルストローム環境委員は、EU加盟国に対し、今後12〜18ヵ月以内に政策を見直し、更新するよう求める書簡を送った。国別に見ると、このまま目標を達成できそうなのはイギリスとスウェーデンだけで、残り13カ国は達成が難しそうだ。最も状況が悪いのは、スペインで、目標を30%も上回りそうだ。オーストリア、ベルギー、アイルランドも目標を20%超えそうだ。EU内最大の排出国ドイツは、現行施策だけでは僅かに目標から外れてしまうと予測されている。【欧州委員会環境総局】