フランス政府　大気汚染防止のための排出削減行動計画を発表

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2003.11.21 【情報源】フランス／2003.11.05 発表

　フランス内閣は、11月5日、大気汚染防止のための排出削減行動計画（2003〜2010年期）を発表した。
　エコロジー・持続可能な開発省は、本年7月8日、EUの国別排出上限指令を国内で実施するため、主要な汚染物質に関する7年間の削減プログラムを承認している。このプログラムでは、2010年までに、2001年比で、SO2を39％、NOxを43％、VOC（揮発性有機化合物）を37％削減するという目標が示された。
　今回の行動計画は、このEU指令が対象としていない汚染物質に関するプログラムも補って、完成されたもの。産業部門については、SO2とNOxに関して、セクターごとの削減目標が設定され、VOCに関しては、特定施設への検査に重点が置かれる。運輸部門については、現在、2005-06年を目標とした、新車の排出基準がEUレベルで設定されているが、フランスとドイツは、2010年を目標とした新たなステップ（ユーロ5）を検討するよう欧州委員会に提案していく。ユーロ5では、新車から排出される微粒子を半分にする。また、住宅用暖房については、NOx削減及びエネルギー効率改善を目指し、税制優遇措置を講じていく。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】