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環境ニュース[海外]

地下水汚染を防止する新たな指令案を採択

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2003.10.08 【情報源】EU/2003.09.22 発表

 欧州委員会は、9月22日、汚染から地下水を守るための新しい指令案を採択した。指令案は、加盟国に対し、地下水水質のモニタリングを義務付け、地下水汚染の傾向を把握した上で、一定の場合に改善策を講じるよう求める。指令案は、水枠組み指令(2000/60/EC)の要求を満たすものでもある。
 指令案は、まず、地下水の化学的水質について、EUの既存の法令基準(窒素分、植物保護剤、バイオサイドなど)と、モニタリングデータを照らし合わせて、遵守状況を把握するよう求める。EUの法令で対象とされていない物質については、加盟国は2006年6月までに上限値を設定することとされた。汚染の程度が、「期間」と「環境上の重大性」の観点から見て、一定のレベルを超える場合には、汚染の悪化を防止するため、加盟国は対策を講じなければならない。水質基準値または上限値の75%を超える場合は、環境上重大な状況にあるとされる。
 この他、地下水汚染を防ぐため、有害物質の間接的な排出(地面や土壌中への排出)を禁止、または制限する条項も盛り込まれている。【欧州委員会環境総局】

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