イギリス政府は、野生生物の密輸に関する罰則強化を、現在審議中の刑法の修正として議題に挙げた。モーレイ大臣は、「1997年絶滅の危機に瀕する種の貿易管理に関する(実施)規定(Control of Trade in Endangered Species (Enforcement) Regulations 1997 :COTES)」の修正に関する協議文書が今年1月に発表されて以来、報告書が示した罰則強化に関する提案に対して、多くの支持が寄せられたため、政府は早急な行動をとることにしたと述べる。新しい罰則は、チベット・アンテロープの毛から作られたショール(いわゆるシャトゥーシュ)の取引、クマやトラの漢方薬への利用などが対象となる。また政府は、刑罰を禁固2年から5年に強化するよう提案している。【イギリス環境・食糧・地方事業省】