一般財団法人環境イノベーション情報機構
	
	
	
	国際再生可能エネルギー機関、再エネ3倍目標の達成に向け早急な取組強化が必要と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2025.10.30 【情報源】国際機関/2025.10.14 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、COP28で合意された「UAEコンセンサス」のエネルギー目標の進捗を追跡する報告書(注)を公表した。現状は目標達成には不十分であるとして、各国政府に野心的な目標設定や取組の強化を求めている。
報告書によると、2024年の世界の再生可能エネルギー(再エネ)の新規発電容量は過去最高の582ギガワット(GW)を記録したが、目標を達成するには2025年から同容量を毎年1,122GWにする必要がある。
また、2024年の世界の省エネ改善率は1%にすぎず、必要とされている年4%には届いていない。
報告書は、早急に野心的な再エネ目標を2035年までの国別約束(NDC3.0)に盛り込むことや、2025〜2030年の再エネ投資を年間1.4兆ドル以上(2024年実績の2倍以上)に拡大することを求めている。
同時に、電力網の近代化のみならず供給網やクリーン技術の製造分野にも投資を行うこと、及び先進国がCOP29で合意された気候資金の提供を実行することなどの必要性も訴えている。
(注)「Delivering on the UAE Consensus: Tracking progress toward tripling renewable energy capacity and doubling energy efficiency by 2030」
2024年10月に初回の報告書が作成されており、今回が2回目の報告書である。
「UAE(アラブ首長国連邦)コンセンサス」には、2030年までに世界の再エネ発電容量を3倍、省エネ改善率を2倍にするという目標が含まれている。
【国際再生可能エネルギー機関】