一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、2025年の温室効果ガス排出の削減ペースが鈍化
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.10.27 【情報源】フランス/2025.10.10 発表
フランスの温室効果ガス(GHG)排出量を算定している独立機関Citepaは、2025年のGHG排出量(暫定推定値)が前年比-0.8%とごくわずかな削減にとどまるとの見通しを発表した。排出削減のペースは2023年(-6.8%)、2024年(-1.8%)からさらに鈍化することになる。
フランスは2030年までにGHG総排出量を1990年比で50%削減するという目標を掲げており、その達成には毎年およそ5%の排出削減が必要になるが、現状はその削減軌道を大幅に下回っている。
Citepaの推定では、2025年の排出量(炭素吸収源を除く)は3億6,630万トン(CO2換算)。
上半期だけでは1億8,970トンで、2024年同時期からの減少はわずか-0.6%となる。
減少が小幅となったのは、主に産業部門や輸送部門での減少分が建物部門と農業部門の増加によって相殺された結果だという。
【フランス環境省】