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環境ニュース[海外]

欧州委員会、泡消火薬剤中のフッ素化合物PFASの使用を制限

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2025.10.22 【情報源】EU/2025.10.03 発表

欧州委員会はREACH規制の下、有機フッ素化合物(PFAS)によるリスクから人と環境を守るため、泡消火薬剤におけるPFASの使用を制限する新たな措置を採択した。
PFAS排出最小化という目標に向けた大きな一歩となる。

PFASは「永遠の化学物質」と呼ばれる難分解性の化学物質。
過去20年間、EUはPFAS暴露のリスク管理に向け対策を強化してきた。
泡消火薬剤はEU域内の主要なPFAS汚染源で、この措置を講じなければ年間約470トンのPFASが環境中に放出され続けて土壌や水質が汚染され、また、消防士も薬剤中のPFASに暴露され続けると予想される。

PFASを含まない代替の泡消火薬剤は既に利用可能であり、事業者が円滑に代替品へ移行できるよう、委員会は分野別に移行期間を提案している。

同規制は欧州化学物質庁(ECHA)の科学的評価に基づき、欧州議会及び理事会の審査を経て採択された。
官報掲載から20日後に正式に発効し、用途に応じて1〜10年の移行期間を経て適用される。

【欧州委員会】

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