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環境ニュース[海外]

ボン条約、気候変動が動物の移動パターンを脅かしていると報告

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2025.10.21 【情報源】国際機関/2025.10.02 発表

ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)は、2025年2月11〜13日にイギリスで開催された移動性動物・気候変動専門家会合の成果報告書を公表した。

主な内容は以下の通り。
気候変動はあらゆる移動性野生動物種群に影響を及ぼしており、動物種が提供する生態系サービスの機能不全が起きている。
気候変動によって動物の生活様式と季節的事象とのタイミングに致命的なずれが起きている。アラスカや北極に営巣する浜鳥は、昆虫の発生時期とのずれのため、繁殖成功率が低下している。
・アジアゾウの生息地は、気候変動と土地利用の変化によって東へ移行している。生息地が連結していないために、移動できずに人里で問題を引き起こす事例が増えている。
気候変動によってクジラの移動経路が変化し、餌が減少し、繁殖率が低下している。タイセイヨウセミクジラは温暖化のため危険な迂回が強いられており、特に脆弱である。
・ジャコウジカやキジなど低温に適応したヒマラヤの動物種は、温暖化の影響で狭く断片化した高地へ移動せざるを得なくなっている。

ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約)】

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