一般財団法人環境イノベーション情報機構
コペルニクス海洋環境モニタリングサービス、海洋健全性の危機を報告
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.10.16 【情報源】EU/2025.09.30 発表
EUのコペルニクス海洋環境モニタリングサービスは、2025年版海洋状態報告書を公表した。それによると、海洋温暖化が加速しており、生物多様性に富む海域のリスクは高まり、海洋酸性化が進んでいる。
プラスチック汚染があらゆる海域に見られ、絶滅危惧種やサンゴ礁は危機に瀕している。
主な報告内容は以下のとおり。
・2024年春に世界の平均海面水温は過去最高の21℃に到達し、地球の生態系に大きな影響を与えた。
・2023年と2024年とも、海洋熱波により海面水温は記録を0.25℃以上更新した。
・1901〜2024年に海面水位は228 mm上昇した。欧州では沿岸域に住む2億人の生活や世界遺産がリスクにさらされている。
・2023年の地中海熱波により、アトランティックブルークラブやビアードファイヤーワームなどの侵入種が増加し、漁業が深刻な打撃を受けた。
・2024年12月〜2025年3月に、北極海氷域は4年連続で過去最低を記録。ポルトガルの2倍近くに相当する海氷域が失われた。
【欧州委員会】