一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ政府、泡消火薬剤に含まれるPFASへの対応策を提案
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2025.10.14 【情報源】カナダ/2025.09.26 発表
カナダ政府は2025年9月26日、泡消火薬剤に含まれる有機フッ素化合物(PFAS)への対応策を提案する。PFASは「永遠の化学物質」と呼ばれる数千種類の人工物質群で、分解されにくく人の健康や環境への有害性が判明している。
今回の提案は、本年3月に発表されたPFAS類(フッ素樹脂を除く)に対する段階的リスク管理アプローチ案の第1段階。泡消火薬剤において未規制となっている既知のPFASの使用が全て対象となる。
PFAS含有泡消火薬剤(AFFF:水成膜泡消火剤)は可燃性液体を含む危険な火災の消火に使用され(主に民間・軍事航空、化学・石油産業)、飲料水や環境の重大なPFAS汚染源となっている。
第1段階の提案措置は環境へのPFAS放出削減、より安全な代替品への移行促進を目指す。
また、PFASを「群」として評価したことで、同様の有害性を持つ可能性のある規制対象外のPFASへの代替を防ぐ。
政府は同案への意見を11月25日まで募集し、規制案策定に反映させるとしている。
【カナダ環境・気候変動省】