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環境ニュース[海外]

ドイツ、海底に残留する弾薬回収実証事業の終了を報告

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.10.17 【情報源】ドイツ/2025.09.30 発表

ドイツ連邦環境・気候保護・自然保護・原子力安全省 (BMUKN)は、リューベック湾およびメクレンブルク湾における弾薬回収実証事業の終了を報告した。
ドイツの北海およびバルト海の海底には、最大160万トンもの世界大戦で使用された従来型弾薬が沈んでおり、これらの弾薬から爆薬やその分解生成物が漏れ出し、近隣の海洋生物に影響を与えていることが確認されている。

実証事業を通じて回収された弾薬汚染物質約18トンの大部分は、後日、海上の浮体型産業廃棄施設で処理されるため、海底の水中コンテナに保管されている。
また約1.6トンの弾薬汚染物質は陸上に搬送され、詳細な調査を経て、ニーダーザクセン州の化学兵器および軍需品廃棄物処理会社(GEKA GmbH)で適切に処理される予定となっている。

実証事業では現在の回収技術が有効に機能したことが確認されたが、さらなる改善が必要であることも明らかになった。
特に、より繊細なグリッパーや作業エリアの明るさの向上が求められている。
また、弾薬は海底に様々な状態で埋まっており、回収作業も複雑であることから、環境への影響を最小限に抑えるための新たな技術開発が必要であることが分かった。

実証事業の成果を基に、次のステップとして世界初の洋上浮体型処理施設の開発が進められる。
この施設は海上で弾薬を効率的に処理するための重要な施設となる予定であり、連邦政府は、ともに設備の要求仕様を定義し、今後の技術開発を行う技術パートナーを募っている。

【ドイツ連邦環境・気候保護・自然保護・原子力安全省】

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