一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、洪水浸水予測地図ツールの対象地域が人口の60%まで拡大と報告
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.09.22 【情報源】アメリカ/2025.09.03 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、同庁国立気象局(NWS)が試行中の地図ツール「洪水浸水地図(FIM)」について、対象地域が前年から大幅に拡大し、人口の60%をカバーするようになったと報告した。今回新たに加わった地域は、ハワイ・西海岸、クック湾などアラスカ中南部の一部、南西部・グレートプレーンズ、五大湖・南東部内陸部である。
FIMは浸水を予測するほぼリアルタイムの高解像度の画像を提供し、危機管理当局やNWSの予報官などが洪水を監視し、警報を発するのを支援する。
FIMのサービスは、2023年に人口の10%(ルイジアナ、ニューヨーク、テキサスなどの州の一部地域)を対象に試行が開始され、2024年に30%まで拡大された。
今後は2026年の全国展開をめざしており、NWSの河川予報センター(RFC)の予報地点付近と下流の11万マイルの河川、および「全国水モデル」の予報がカバーする360万マイル超の河川で利用可能となる見込みだという。
【アメリカ海洋大気庁】