一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約、90ヶ国が第1回隔年透明性報告書を提出と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2025.02.12 【情報源】国連/2025.01.22 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、パリ協定締約国のうち 90ヶ国 が第1回隔年透明性報告書(BTR)を提出したと報告するとともに、未提出の締約国に対し遅滞のない提出を求めた。BTRは「強化された透明性枠組(ETF)」を通じたパリ協定の目標達成のための取組の一部として締約国に提出が求められており、国の気候計画である「国が決定する貢献(NDC)」の進捗状況の追跡、締約国間の信頼の促進、必要な支援の特定、2025年の次期NDCへの各国の準備を目的とする。
提出国の中には 57 の途上国(うち 13 は後発開発途上国・小島嶼開発途上国)が含まれており、気候変動の影響に最も脆弱なこれらの国々がエビデンスに基づいた対策を進めていることが高く評価された。
提出されたBTRは次の段階として、
・技術専門家による審査において、NDCの目標に向けた進捗と能力構築ニーズの特定が行われ、今後の報告の改善へとつなげる。
・「進捗の促進的な多国間検討(FMCP)」において経験、成功例、課題、洞察の共有により国際協力を推進する。
【国連気候変動枠組条約】