一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU、厳格化した改正環境大気質指令が発効
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2024.12.26 【情報源】EU/2024.12.10 発表
欧州委員会は、2024年10月23日に成立した改正環境大気質指令が2024年12月10日に発効したと報告した。改正指令は、2021年発表のWHOの改正大気質指針を含め近年の科学的知見に基づき、12種の大気汚染物質(微小粒子状物質(PM2.5、PM10)、二酸化窒素(NO2)、窒素酸化物(NOX)、二酸化硫黄(SO2)、オゾン(O3)、一酸化炭素(CO)、ベンゼン、ベンゾ[a]ピレン、ヒ素、カドミウム、ニッケル、鉛)について基準を厳格化した。
たとえば、旧指令ではPM2.5の限界値は年間20μg/m3であったが、改正指令では2030年までに達成すべき値として年間10μg/m3を定めた。
WHO指針の年間5μg/m3に近づくものとなった。
加盟国は、今後2年間で改正指令を国内法化する。
加盟国の計画立案や基準順守のための支援措置も強化された。
欧州委員会は今後、実施法により加盟国支援等の詳細を定める。
欧州委員会は、改正指令を欧州グリーンディールの2050年汚染ゼロ目標に向け重要な進捗と評価する。
【欧州委員会】
記事に含まれる環境用語
プレスリリース
- https://environment.ec.europa.eu/news/new-pollution-rules-come-effect-cleaner-air-2030-2024-12-10_en