一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、内閣が国家循環経済戦略を承認
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2024.12.20 【情報源】ドイツ/2024.12.04 発表
ドイツ連邦内閣は国家循環経済戦略(NKWS)を承認した。これは、資源消費量の削減、物質循環の構築、資源と製品の価値の長期的な維持を原則として持つもので、連邦政府は、戦略において、環境、人間、経済のための循環経済への移行に向けた長期的な方向性を示している。
国家循環経済戦略では、@資源の年間消費量の削減、A循環経済の構築によるリサイクル原料の増産、B資源輸入の依存からの脱却、C廃棄物削減を目標として掲げている。
また、優先的な対策分野として、「デジタル化」、「循環型生産」、「車両とバッテリー、モビリティ」、「情報通信技術と電子機器」、「再生可能エネルギー設備」、「衣料品と繊維」、「建設および建築物」、「金属」、「プラスチック」、「公共調達」の11分野を挙げている。
設計や素材の選定、生産、使用段階における耐久性や修理の可能性、再利用性など、製品のライフサイクルにおける全ての段階への考慮と、廃棄物を発生させずに資源が循環の中で利用されていくことを求めている。
さらに、耐久性のある製品のための規格やデジタル製品パスポートといった措置を国内およびEUレベルで導入していくことによって、国家循環経済戦略の目標が達成されるとしている。
連邦政府は、循環経済プラットフォームを設置し、利害関係者との対話を継続し、共同作業を進め、国家循環経済戦略を進めていくとしている。
また、新しくウェブサイトを開設し、国家循環経済戦略およびそれに伴う循環型経済及び社会への移行に関する情報を提供していく。
【ドイツ連邦環境省】