一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、2023年の大規模産業施設からの温室効果ガス排出データを公開
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2024.10.30 【情報源】アメリカ/2024.10.15 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、温室効果ガス報告プログラム(GHGRP)に基づき国内の8,100を超える産業施設が報告した2023年 の排出データを公開した(注)。国内の総排出量の約半分を占める大規模な固定排出源からの直接的な排出量は、2022年比約4% 減となった。
2016年 以降に報告義務施設が追加されているにも関わらず、発電所の排出減によって、2011年比でも約22% 減少している。
データからは主に次のことが示されたという。
・最大の固定排出源である発電所は約15億トン を排出した。2022年比7.2% の減少であり、2011年 比では石炭から天然ガスへの移行に伴い33.8% 減少している。
・石油・天然ガス関連施設は3億2,200万トン を排出した。2022年比1.4%増、比較可能な最も直近の年となる2016年 からは16.4% 増であった。
・産業および廃棄物部門における上記施設以外の大規模な排出源からの直接的な排出量は合計7億8,500万トンで、2022年比1.1% 減、2011年比10.3% 減であった。
(注)直接排出源と上流サプライヤーが報告する排出量を合わせると全米の排出量全体の85〜90% を占める。
【アメリカ環境保護庁】