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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、持続可能な建材を用いた建物改修がグリーン移行の鍵と報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.10.17 【情報源】EU/2024.09.30 発表

欧州環境庁(EEA)は、域内にある既存の建物の現状を評価し、建物をより持続可能にするために必要なことを論じた報告書「建物の環境・気候負荷への対策」を公表した。

これによると、EUにおける環境負荷の 30%超 が建物に起因しているなど、建物の建設や使用、解体に伴う環境面や気候面の負荷は大きい。
欧州では、社会動向からくる建物需要の変化により、特に都市部で建物の需要が増加する可能性が高く、また、環境面や気候面の解決策につながる様々な種類の建物が必要となっている。
このため、建物の持続可能性を高めることがますます重要だという。

報告書は、建物をより持続可能にするうえで優先すべきは、改修やライフサイクルを通じて環境影響が小さい建設製品を使用することだと指摘する。
省エネであること、気候変動に強いこと、(緑地屋上緑化植生を設計に取り入れるなどして)生物多様性を支えることが建物に求められており、持続可能な建物システム(注)は、すべての人にとって手頃な価格で入手しやすい住宅を生み出すものである必要があるとしている。


(注)本報告書における「建物システム」は、「建物のライフサイクル全体を通じた、建設製品の生産、建物の建設や使用、改修、解体に係るすべての要素や活動、並びにこうした活動の産物や結果」と定義される

【欧州環境庁】

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