一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、気候適応法が施行
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.07.19 【情報源】ドイツ/2024.06.28 発表
7月1日、気候適応法が施行される。これは気候変動の影響を前に全国レベルで予防を進めることを目的としたもの。連邦州政府に対し、独自の気候適応戦略の策定と実施、さらにリスク分析に基づいた地域ごとの気候適応戦略策定を進めるために地方自治体に対する支援を求めている。
また、連邦政府は、測定可能な目標値を伴う予防的気候適応戦略を全ての関係省庁とともに策定中であり、これは今年中に承認される予定となっている。
さらに公的な役割を担う機関には、計画や意思決定の際に気候適応を考慮することを求めている(考慮義務)。
連邦環境省のレムケ大臣は、
「気候適応法により気候変動を前に地域住民がリスクに備えることができるよう支援する。老人ホームやデイケアセンター、病院などの社会施設では暑さ対策の策定が進められる。リスク予防と目的を明確にした気候適応策を実現するためには、それぞれの段階ごとの行政機関が取るべき行動を明確に規定することが重要である。連邦政府は予防的気候適応戦略を示し、それを定期的に更新・実施する。また地方自治体はそれぞれの地域ごとの気候適応戦略を開発する。現在の異常気象を考えれば、気候変動の影響に対するこれらの予防対策は当然である。」
と述べた。
【ドイツ連邦環境省】