一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、拡大アフリカの角地域で6〜9月の降水量が平年超えと予報
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.06.10 【情報源】研究機関/2024.05.22 発表
世界気象機関(WMO)によると、拡大アフリカの角地域(アフリカ大陸東端の半島周辺)の多くの国や地域で、2024年6〜9月の降水量が平年を上回る見通しである。該当するのは、ジブチ、エリトリア、エチオピアの中部と北部、ケニアの西部と沿岸部、及びウガンダや南スーダン、スーダンの大部分だという。WMOの地区気候センターの役割を担っている「政府間開発機構(IGAD)気候予測応用センター」(ICPAC)が明らかにした。6〜9月に平年を上回る降水量が見込まれることについて、ICPACは「1998年や2010年の状況と酷似しており、特に南スーダンとスーダンで洪水のリスクがある」と説明し、早期警報システムの重要性にも言及した。6〜9月は拡大アフリカの角地域の北部や西部において雨季にあたり、特にこの時期の降水量は、北部では通常、年間降水量の90%以上を占める。
また、2024年6〜9月の気温については、スーダンの北部、エチオピアの中部と西部、ソマリア、ケニア、ルワンダなどを中心に、平年より高い見込みだという。
【世界気象機関】