一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカエネルギー省、農業の脱炭素化がもたらすコベネフィットを検証
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.04.16 【情報源】アメリカ/2024.03.29 発表
アメリカエネルギー省(DOE)再生可能エネルギー研究所(NREL)の関連機関である戦略的エネルギー分析合同研究所(JISEA)は、2021年からクリーンエネルギー移行促進を図る協働ネットワーク構築のための短期の端緒研究プロジェクト「カタライザー」を実施しているが、このほど農業の脱炭素化が環境や社会のさまざまな領域にもたらす利益(コベネフィット)を検証する目的の「持続可能農業カタライザー」を発足させた。NRELはこれに先立ち、持続可能農業カタライザーの活動を基礎づける報告書「アメリカ農業の脱炭素化への道」を発表した。今後、持続可能農業カタライザーは実社会の多様な利害関係者からの知見を糾合して、報告書が示す農業脱炭素化の利益と得失、実施の際の障害を評価・調整し、農業における総合的脱炭素戦略策定と持続可能な営農推進に寄与する。
アメリカで農業生産からの温室効果ガス排出は、全部門の12%を占める。農業の脱炭素化は、資源の枯渇や人口増などの課題解決にもつながり、環境浄化、健康増進、食料の安定供給、雇用拡大など多くの利益をもたらすという。
【アメリカ国立再生可能エネルギー研究所】