環境指標報告を発表

【環境行政 行政資料】 【掲載日】2003.04.11 【情報源】カナダ／2003.04.02 発表

　カナダのアンダーソン環境大臣は4月2日、環境指標に関する「環境シグナル：環境ヘッドライン指標」とその附属文書「環境シグナル：カナダ国家環境指標」の2種のレポートを発表した。これらのレポートは、家庭と職場双方において持続可能な開発を助けるような意思決定を促すための情報を提供することが目的である。
　レポートは以下の内容を含む。
・カナダにおいてエネルギー効率性は改善されているものの、エネルギー総消費量は増加している
・市町村での水の利用量、廃棄物量は増加している
・多くの湖において水の酸性化は改善されたものの、いまだ多くの水資源が酸性雨の影響にさらされている。大気については、未だ懸念は残るものの、都市部で改善の見られる地域もある。
　この2種のレポートは、カナダ政府による環境情報の管理と共有の強化に関するアプロ―チの一環である。また、持続可能な開発指標を設定する「環境と経済に関する国家ラウンドテーブル(National Round Table on the Environment and the Economy: NRTEE)」の作業を補完するものであると同時に、カナダ環境情報システム（Canadian Information System for the Environment: CISE)が2001年10月に掲げた、包括的な環境情報システムの構築という目標に近づくものである。【カナダ連邦環境省】