一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、2023年は記録的大災害の多発と高温の年であったと報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.01.24 【情報源】アメリカ/2024.01.09 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、10億ドル級災害の発生が史上最多、記録的な高温の年と、2023年の同国の気候について報告した。10億ドル級の災害は28件、うち最多は竜巻・雹・雷雨等の暴風雨で17件、ついで水害4件、熱帯暴風雨2件であった。
これらの被害総額929億ドルは、12月に東海岸を襲った暴風雨被害が明らかになればさらに増加する。
最大の被害は、南部・中西部の干ばつ・熱波で145億ドルであった。
年平均気温は、アメリカ本土で129年の観測史上5位の高温となり、記録的な熱波が各地を襲った。12月は月記録として史上最高だった。史上最高年平均気温を記録したルイジアナなど5州を含め35州の年平均気温が史上10位以内となった。
年当初、干ばつ地域はアメリカ本土の46.3%に及び史上最大であったが、その後の湿潤な気流や夏季モンスーンによる多雨で、5月末には19%まで減少した。竜巻は未検証のものを含め1,294個発生、平年を上回る。林野火災はほぼ平年並みの5万5,500件で、100万ヘクタール以上が焼かれた。
【アメリカ海洋大気庁】