一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス気象庁、2024年の世界平均気温は工業化以前比+1.5℃となる可能性ありと発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.12.26 【情報源】イギリス/2023.12.08 発表
イギリス気象庁は、2024年の世界平均気温は工業化以前を1.34〜1.58℃上回る(中央値は1.46℃)と予測し、工業化以前の平均気温を初めて1.5℃上回る可能性があると発表した。世界気温の月記録の更新が相次いだ2023年の世界平均気温は、WMOの予測(1〜10月の観測値に基づく)によると工業化以前を1.4℃上回る。2023年の世界平均気温は、エルニーニョ現象の影響のあった2016年を超え、史上最高となる見込みだが、2024年はこれを更新すると予測される。現在10年連続で工業化以前を1.0℃以上上回っており、この記録が伸びることにもなる。
同庁は、2024年に予想される記録更新はエルニーニョ現象の影響もあるが、主要因は工業化以来進行する人為的温暖化であるとする。また、今回の予測を担当した研究者は、パリ協定の温度目標は一般に複数年の平均と解釈されており、単年で1.5℃を超えたとしてもただちに目標の不達成とはならないが、気候史上の節目といえると述べた。
【イギリス気象庁】