一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ政府、象牙とサイの角の輸出入規制を強化
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2023.12.06 【情報源】カナダ/2023.11.20 発表
カナダ政府は、野生動植物取引規則(WAPTR)を改正し、象牙と犀角(サイの角)の輸出入に対する規制を強化すると発表した。改正規則は2024年1月8日に発効する。改正により、未加工の象牙と犀角の輸出入については、許可が下りるのはごく限られた場合のみ(博物館や動物園、科学的研究で使用する、又は捜査や裁判、啓発活動等を含めた法執行活動に資する場合)となり、ハンティングトロフィー(狩猟戦利品)としての象牙と犀角は許可されなくなる。また、象牙と犀角の加工品については、楽器や宝飾品を含むあらゆる身の回り品や調度品の輸出入に許可が必要となる。
同国は、野生動植物保護と国際・州際取引の規制に関する法律(WAPPRIITA)及びWAPTRを定め、象牙と犀角の輸出入に対してワシントン条約(CITES)よりも厳しい許可要件も設けている。
環境・気候変動省によると、密猟を主因として世界中でゾウやサイの減少が続いている。2015年から2021年にかけて同国に合法的に輸入された象牙は年平均14本、犀角は同2本だという。
【カナダ環境・気候変動省】