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環境ニュース[海外]

世界気象機関、2022年の大気中温室効果ガス濃度は過去最高を更新と発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.12.04 【情報源】研究機関/2023.11.15 発表

世界気象機関(WMO)は「温室効果ガス年報」第19号を発表し、主な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)の大気中の世界平均濃度は2022年にいずれも過去最高を記録したと報告した。過去10年の増加幅の平均と比較しても、CO2の増加幅は自然変動によりわずかに下回ったが、CH4とN2Oは上回った。
 ・CO2濃度 前年比2.2ppm増の417.9ppm(工業化以前の150%)
 ・CH4濃度 前年比16ppb増の1,923ppb(工業化以前の264%)
 ・N2O濃度 前年比1.4ppb増の335.8ppb(工業化以前の124%)
こうした増加傾向が続けばパリ協定の目標を大きく上回る気温上昇が避けられないとWMOは危機感を示し、行動の強化のため、2023年5月の世界気象会議で承認された新イニシアティブ「全球温室効果ガス監視(GGGW)」の2028年運用開始を目指す。GGGWは、温室効果ガスフラックスに関する正確で即時性の高いデータの利用を可能にすると期待される観測システムである。さらなる情報が必要な分野として、年報はフィードバックループ、気候変動ティッピングポイント(転換点)、自然変動などを挙げている。
世界気象機関

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