一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、2023年9月は観測史上最も暑い9月であったと発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.11.01 【情報源】研究機関/2023.10.17 発表
世界気象機関(WMO)は、2023年9月は、1940年以来の観測史上で最も暑い9月であったと発表した。2023年9月の世界の平均気温は16.38℃で、これまで過去最高だった2020年9月を0.5℃、平年値(1991-2020年)を0.93℃、工業化前(1850-1900年)の9月を1.75℃上回る。地域別では、北米、南米、欧州、アフリカで2023年9月の平均気温が過去最高を記録した。1〜9月を通してみても高温で、年平均気温が過去最高を記録した2016年の同じ期間を0.05℃、工業化以前を1.40℃上回った。高温傾向は継続し、2023年は史上最も暑い年となる可能性もある。
エルニーニョ現象の発達も続く。世界の海面水温も高く、2023年9月は2023年8月と並び、海面水温偏差が過去最高だった。海氷面積もこの時期としては異例の少なさで、2023年9月の南極の海氷面積は平均値より9%、北極の海氷面積は平均値より18%少なかった。
【世界気象機関】