一般財団法人環境イノベーション情報機構
デンマーク、炭素貯留に向けてCO2の越境輸送を可能にする国際協定をオランダとも締結
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.10.31 【情報源】デンマーク/2023.10.16 発表
デンマークとオランダは、CO2を地中に貯留するために両国間でCO2の輸送を可能にする協定を結んだ。協定は炭素の回収・貯留(CCS)に関するより効率的な国際協力の枠組みを定めたもので、2050年までに気候中立を実現するというEU目標の達成に貢献すると期待されている。デンマーク気候・エネルギー・建物省は、貯留が可能でない国もあるため、国境を越えてCO2を移動させることは不可欠だと説明する。同国は炭素回収・利用・貯留(CCUS)のために約50億ユーロを確保しているという。同省のアーガード大臣は、「CCSを抜きにしてEUの気候目標を達成することはできない」として、力を合わせて市場を結び、十分に機能する産業を構築することが絶対に必要だと語っている。
デンマークは2022年、ベルギーやフランダース地域とともに、回収されたCO2の越境輸送を可能にする協定を結んでいる。CO2の国際輸送のための枠組みとしては初だという。なお、2023年6月には、オランダやベルギーなどが同様の協定を結んでいる。
【デンマーク気候・エネルギー・建物省】