欧州委員会、改正エネルギー指令発効へ

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2023.10.05 【情報源】EU／2023.09.20 発表

欧州委員会は、改正エネルギー指令の官報登載と20日後の発効を報告した。加盟国は今後2年間で国内法を整備する。「指令」は2030年に1990年比55％の排出削減を目指す政策パッケージ「Fit for 55」の一部で、2021年7月の提案後に審議を重ねこのほど採択された。
法的拘束力のあるEU全体目標として、2030年までに、最終エネルギー消費を2020年時点で予測された2030年消費量より11.7％減らす。加盟各国は示唆的目標値（努力目標）を定める。各国の目標値の合計がEU目標に達しない場合は、欧州委員会が各国の状況を考慮し調整する。毎年のエネルギー消費の節減目標は、現在の2016〜2018年の年平均最終エネルギー消費量の0.8％から漸増させ、2028年以降は1.9％とする。公的部門を先導させ、節減目標を当初から年1.9％とし、毎年政府所有建物床面積の3％のリノベーション義務を課す。取組では、低所得者と低所得者向け住宅に配慮する。他にデータセンター対策、地域冷暖房計画について掲げている。
【欧州委員会】