一般財団法人環境イノベーション情報機構
コペルニクス気候変動サービス、2023年夏季は史上最も暑い夏であったと報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.09.21 【情報源】EU/2023.09.06 発表
EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」(C3S)は、2023年夏季(6〜8月)の世界平均気温は平年を0.66℃上回る16.77℃を記録し、史上最も暑い夏になったと報告した。7月は平年を0.72℃上回る16.95℃で、2019年7月の過去最高値を0.33℃上回り、7月としてだけでなくこれまでのどの月より暑い一ヶ月となった。8月は平年を0.71℃上回る16.82℃で、2016年8月の過去最高値を0.31℃上回る8月の史上最高値を記録した。7、8月ともに、工業化以前より1.5℃高いと推定される。4月から異常高温が続く世界の平均海面水温は8月も上昇を続け、海洋熱波が北大西洋、地中海などを襲った。特に、北大西洋では8月初めに過去記録を更新した後も同水準の高温が続き、8月31日に史上最高値25.19℃を記録した。南極の海氷面積は8月としては記録的に狭小で、平年の88%しかない。世界各地で豪雨による洪水、異常乾燥による山地火災など大規模災害が相次いだ。
【コペルニクス気候変動サービス】