一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連食糧農業機関とイギリス、ソマリアでエルニーニョの影響緩和のための事前対策を開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.09.04 【情報源】国際機関/2023.08.16 発表
国連食糧農業機関(FAO)とソマリアのイギリス大使館(BEM)は、今後ソマリアで予想されるエルニーニョの影響を緩和するためのプロジェクトを立ち上げた。すでにエルニーニョの発生が宣言され、FAOはソマリアの河岸域で2023年末の第2雨季に100年に1度の大規模な洪水が発生すると予測。その場合、死者や大規模な避難、土地建物の破壊、生計手段の喪失、深刻な食料不安につながる恐れがある。シェベリ川の沿岸は今年5月にも洪水による甚大な被害を受け、約24万5,000人が避難を余儀なくされた。
FAOとBEMは380万ドルを投じ、洪水リスクの高い地域で先行的行動・事前対策を行う計画を開始。具体的に、
・ベレトウェイン町のシェベリ川沿いの破損箇所937mを修復。
・同町の人口集中地域に洪水の水が流れ込まないよう主要な水路を修復、洪水が発生しやすい地域に80万個の土嚢を事前配置。
・政府や地元当局と共同で早期警報システムを作動、無線やSMS等を通じて早期行動を地域社会に発信。
・自治体等と連携して避難計画を支援。
【国連食糧農業機関】