EU理事会、気候政策パッケージ「Fit for 55」の一環として省エネや代替燃料の推進に向けた法令案を承認

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2023.08.09 【情報源】EU／2023.07.25 発表

EU理事会は、気候政策パッケージ「Fit for 55」の一環として以下の法令案を承認した。EU官報で公示され発効する。
1）エネルギー効率化指令（改正）：野心的な省エネ目標を設定して最終エネルギー消費の削減を目指す。法的拘束力のあるEU全体の目標として、2030年の最終エネルギー消費量を2020年時点の予測水準から11.7％以上削減し、石油換算で7億6,300万トンを上限とすることなどを定める。
2）代替燃料インフラの普及に関する規則（AFIR）：充電や燃料供給の設備のさらなる普及を図り、運輸部門からの大幅なCO2排出削減を目指す。普及についての2025年目標または2030年目標や、インフラの利便性を高める措置などを定める。
3）海運における再生可能・低炭素燃料の使用に関する規則（FuelEU Maritime）：これらの燃料の需要や使用を拡大し、海運からのCO2排出削減を目指す。海運燃料の温室効果ガス（GHG）強度を2050年にかけて80％削減するための措置や、非バイオ由来の再生可能燃料（RFNBO）の導入奨励策などを定める。
【EU理事会】