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環境ニュース[海外]

フィンランド政府、先住民サーミ人を気候変動から守るための専門家組織を新設へ

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.03.28 【情報源】フィンランド/2023.03.09 発表

フィンランド環境省は、同国政府が、改正された気候変動法に基づき、北部の先住民族サーミ人の文化と権利を重視した気候変動への取組をめざす独立した新たな組織「サーミ気候評議会」に関する政令を採択したと報告した。
北極圏の環境と密接に結びついた文化や生計手段を持つサーミ人は、気候変動に対してとりわけ脆弱である。北極圏の温暖化は世界の他のどの地域より急速に進んでおり、サーミ人の文化と権利という観点を気候政策に盛り込むことが必要とされている。
法令の規定によれば、「サーミ気候評議会」は議長、副議長、最大10名のその他のメンバーで構成され、少なくとも半数はサーミの伝統的知識の保有者でなければならない。残りは関連する分野の専門家から成る。国の気候政策の影響をサーミ人の文化と権利という観点から評価・監視するための知識基盤の構築がその主たる任務であり、2023年春には活動が開始されるという。
【フィンランド環境省】

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