一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州連合統計局、EUの冷暖房用の全エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合は徐々に拡大と報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.02.21 【情報源】EU/2023.02.03 発表
欧州連合統計局(Eurostat)は、EUで冷暖房用の最終エネルギー総消費量に占める再生可能エネルギーの割合が徐々に拡大していると報じた。EUの最終エネルギー総消費量の約半分は冷暖房用。冷暖房に利用される再生可能エネルギー源は、太陽熱、地熱、ヒートポンプ、バイオ燃料(固形・液体・気体)、廃棄物等である。
2021年は主にCOVID-19に係る規制解除後の経済回復により全燃料の最終消費量も増加し、冷暖房用の最終エネルギー総消費量に占める再生可能エネルギーの割合は前年比0.1%減(22.9%)となったが、2004年の倍近くに達した。その背景には産業部門やサービス、家庭での進展(ヒートポンプの利用による暖房の電化等)があるという。
冷暖房における再生可能エネルギー源の割合は、2004〜2021年に全加盟国で拡大した。2021年には加盟国中、スウェーデンが68.6%で突出し(主にバイオマスとヒートポンプの利用による)、その他バイオマスを多く利用する国が上位を占めた。最低はアイルランドで5.2%だった。
【欧州連合統計局】