一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、熱波・干ばつなど極端気象と気候変動の関連を示す研究を紹介
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2023.01.24 【情報源】アメリカ/2023.01.09 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、アメリカ気象学会の第11次「気候学の観点から解明する2021年と2022年の極端事象」を紹介した。韓国の2021年10月前半の平均気温は1991〜2020年の平均より3.9℃高く、これは6250年に1回の確率である。今後野心的排出削減がなければ、2060年までに平年値となりうるという。掲載論文はこのほか次の極端事象について、気候変動が発生可能性を高めたことを明らかにした。・カリフォルニア州とネバダ州の干ばつ(2020年10月〜2021年9月)の発生可能性は、ラニーニャ現象と複合して6倍増
・イランの長期干ばつ(2020年・2021年)は50%以上上昇
・東アジアの記録的な冬季高温(2021年2月)は4〜20倍増
・イギリスの極端な大雨(2021年5月)は1.5倍増
・南アフリカ、ケープタウンの林野火災(2021年4月)は90%上昇
【アメリカ海洋大気庁】