一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、自動車の新たな排ガス規制案「ユーロ7」を発表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2022.11.29 【情報源】EU/2022.11.10 発表
欧州委員会はEUの新たな排ガス規制案「ユーロ7」を発表した。道路輸送は都市の最大の大気汚染源となっている。CO2排出基準の規則によりゼロエミッション車の導入が進んでいるが、道路を走行する全ての車をよりクリーンにすることが重要である。
これまで乗用車・バンは「ユーロ6」、大型トラック・バスは「ユーロVI」と異なる規則を定めていたが、ユーロ7では一本化し、車種・燃料を問わず域内で販売される全ての新車の汚染物質排出を同一基準で規制する。排出基準を強化するとともに対象となる汚染物質を拡大し、例えば大型車からの亜酸化窒素排出にも基準を設ける。また、排気管からの排ガスに加え、世界で初めて、ブレーキやタイヤからの粒子状物質排出を新たに規制対象とし、電気自動車(EV)も含め全ての車に適用する。そのほか、規制対象の車の走行距離・使用年数の延長(乗用車・バンは現行規則の倍の20万km、10年まで)、EV用バッテリーの耐久性に関する基準の設定等が盛り込まれている。同案は今後、欧州議会と理事会に提出される。
【欧州委員会】