一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ、廃棄物からの温室効果ガス削減を目指すプロジェクトに1140万ドルを拠出へ
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.10.17 【情報源】カナダ/2022.09.29 発表
カナダ政府は、国連の「食料ロス・廃棄啓発のための国際デー」に際し、廃棄物に起因する温室効果ガス(GHG)の削減を目指すプロジェクトに低炭素経済基金から1140万ドルを拠出すると発表した。アルバータ州のレッドクリフ・サイプレス地域廃棄物管理局が行う、埋立地の有機廃棄物を堆肥に変えてCO2とメタンの排出量を削減するプロジェクトに最大140万ドル、オンタリオ州のPurEnergy社が行う、埋立地の有機廃棄物からバイオガスや肥料を生産する施設を建設するプロジェクトに最大1000万ドルを拠出する。プロジェクトを通じた累計のGHG排出削減量は、前者の場合約7万7000トン(一年を通じて約2万3600台の自動車が道路から無くなるのに等しい)、後者の場合、約37万7000トン(同約11万5000台)だという。低炭素経済基金は、炭素削減に寄与するプロジェクトに資金を提供し、クリーン技術の導入を支援するもので、政府の2030年までの排出削減計画には、同基金に対する22億ドルの資本増強が盛り込まれている。【カナダ環境・気候変動省】