一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界資源研究所、外食産業による低炭素型メニューへの移行の進捗を報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.10.06 【情報源】研究機関/2022.09.21 発表
世界資源研究所(WRI)は、外食産業が提供する食に起因する温室効果ガス(GHG)の削減を目指す取組「クール・フード・プレッジ」について、2019年の発足当初から参加している30の組織(合計で年間約8億4000万食を提供)による2021年までの食関連のGHG排出量が、2015〜2018年と比較した絶対値では23%減、1000キロカロリーあたりでは21%減になったと発表した。低炭素型の植物由来の料理を提供するなどの成果だという。この進捗は、2030年までに食関連のGHGの絶対排出量を25%削減、1000キロカロリーあたりのGHG排出量を38%削減するという同取組の目標を達成するのに必要な削減ペースを十分に上回っている。WRIが主導するこの取組には、欧州や北米を中心とした企業やホテル、レストラン、病院、都市、大学などが参加しており、最先端の環境科学や行動科学を用いて、人と地球に有益な健康的で気候に優しい食の提供に努めている。最新の参加組織数は63、提供している食は年間約35億食にのぼるという。【世界資源研究所】