一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカエネルギー省、炭素排出量大幅削減のためのプログラムに26億ドル拠出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.08.01 【情報源】アメリカ/2022.07.13 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、超党派インフラ法に則り、2つのプログラム「炭素回収実証プロジェクト」と「二酸化炭素輸送/基本設計(FEED)」に26億ドル超を投資すると発表した。「炭素回収実証プロジェクト」では、統合的な炭素回収や輸送、さらに化石燃料発電所やCO2排出源となる主要産業(セメントや鉄鋼など)で、容易に再現・展開できる貯留技術やインフラに焦点を当てる。また「二酸化炭素輸送/基本設計(FEED)」では、CO2を貯留地へ安全に輸送するための地域のCO2パイプラインシステムを設計する。ここ数十年で著しく増加した温室効果ガスは、気候変動を引き起こし、干ばつや洪水のリスクを増大させ、農業や健康、水供給を危険に晒している。このプログラムはクリーンエネルギーや産業革新への投資を促進し、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指すバイデン政権の取組に基づくもので、温室効果ガスの回収、輸送、恒久的な貯留を行い、地域社会への気候変動の影響を緩和すると同時に、ビジネスチャンスや雇用の創出も可能にする。
【アメリカエネルギー省】