一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、2021年の温室効果ガス排出削減目標を達成
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.07.04 【情報源】フランス/2022.06.14 発表
フランス環境省は、2021年の温室効果ガス排出量が国の削減目標を達成したと発表した。温室効果ガスや大気汚染物質のインベントリを担当する研究機関CITEPAの推計値によると、2021年の排出量はCO2換算で4億1800万トン(土地・森林部門を除く)となり、国家低炭素戦略(SNBC)で設定した排出削減の目標レベル(2019〜2023年は年平均4億2200万トン)を満たした。排出量はコロナ禍前の2019年比で3.8%減、2017年比では、9.6%減となった。環境省は、この結果は生産や輸送、消費の転換を図るフランス・EUの政策が有効であったことを示すものだが、今後5年間でさらに対策を加速し、排出削減ペースを倍増させる必要があるとしている。SNBCはフランスの気候変動対策ロードマップである。2020年の改定で、2050年の炭素中立を実現するための排出削減の軌道として2019〜2023年、2024〜2028年、2029〜2033年の5年ごとの排出目標を定めている。
【フランス環境省】