一般財団法人環境イノベーション情報機構
プレスティジ号被害は続く
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2003.02.27 【情報源】フランス/2003.02.21 発表
フランスのエコロジー持続可能な開発省は、プレスティジ号沈没事故によるフランス沿岸地域への影響について、毎週、いくつかの指標を発表している。2月19日に発表された現地の状況は以下のとおり。○沿岸地域と浄化作業
沿岸の被害は、2月16日は90km、2月17日40km、2月18日30kmに及んだ。2月19日には30kmの沿岸に密度の薄い原油が漂着し、合計1030人が汚染除去対策に参加した。事故発生後、これまでに総延長1721kmに及ぶ海岸で浄化作業が実施されている。なお、2月19日、シャラントマリティム、ジロンド、ランドの貝類養殖地で生産・販売が許可された。
○廃棄物の回収
事故発生後、2月19日までに、9983トンの炭化水素廃棄物がフランス沿岸で回収された(ほとんどは原油と砂の混合物)。回収廃棄物の量に応じて、先週から中間保管地区2ヵ所が指定された。早急に処理が予定される。一部の廃棄物は直接処理施設に送られている。
○重油に汚染された鳥類の保護
1月1日から2月14日までに、重油に汚染されて保護された鳥は2648羽に上る。このうち、1656羽が死亡し、992羽が生存している。被害を受けた種は、ウミガラス(78.15%)、ツノメドリ(8.26%)、ウミスズメ(5%)、カツオドリ(3.72%)など。
【フランス エコロジー・持続可能な開発省】