一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、エネルギーのロシア依存脱却とグリーン移行促進のため「リパワーEU」計画を発表
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.06.07 【情報源】EU/2022.05.18 発表
欧州委員会は、ロシア産化石燃料依存から脱却しエネルギーのグリーン移行を加速するため、次の内容のリパワーEU計画を発表した。1)省エネルギー
2030年効率化目標を9%から13%へ引き上げ。今冬に向け行動変容による需要削減5%を見込み、各国に広報、付加価値税率の見直し等を要請。
2)供給源の多様化
供給源多様化と安定確保のためEU対外エネルギー戦略を発表。2022年4月設置のEUエネルギープラットフォームで各国の自主的な共同購入を可能としたが、今後、EU主体の共同購入の仕組みを整備。
3)再生可能エネルギーへの移行の加速
再生可能エネルギー比率の2030年目標を40%から45%へ引き上げ。太陽光発電は2025年までに倍増、2030年までに600GW新設。2030年の水素の域内生産と輸入を各1000万トン、バイオメタン生産は350億m3とする。
財源は、復興・強靭化ファシリティ(RRF)の2250億ユーロと助成枠の拡大、さらに排出量取引制度市場安定化リザーブの余剰排出権の販売や関連の政策や基金等から充当。
【欧州委員会】