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環境ニュース[海外]

世界気象機関、2010年ハイチ震災後の気象水文サービス再構築支援プログラムに係る成果と課題を報告

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2022.05.10 【情報源】研究機関/2022.04.14 発表

 世界気象機関(WMO)は、カナダ環境・気候変動省と連携し10年来行っている、2010年のハイチ震災後の気象水文サービスの再構築・向上を支援するプログラムに関し、成果と課題を報告した。
 同プログラムの下、地震や台風に強く、排出実質ゼロ(太陽光パネルを設置)のハイチ水文気象局(UHM)本部ビルが2017年5月に完成し、その後、正確な最新の予測・警報等を定期的に発信するUHMウェブサイトの作成、国家戦略計画の策定、気象観測網の再設置・近代化、予測・航空サービスの技術支援と機器の提供、スタッフの技能講習の提供等が行われた。
 ハイチは西半球の最貧国で、地震やハリケーンに度々見舞われ、干ばつ、洪水、気候変動の影響も受けやすい。プロジェクトの投資の持続可能性を確保するため、今や共同制作のマルチハザード(多様な災害危険性)警報を発信するUHMの能力強化が焦点となっている。また、政治経済の不安定さという問題はあるものの、主要省庁や優先部門、地域社会との連携を強化し、国家戦略計画を実施する必要があるという。
世界気象機関

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