一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 2021年の大気汚染測定値を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2022.02.25 【情報源】ドイツ/2022.02.10 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、約600拠点の測定所で測定されたデータに基づく暫定評価として、2021年のドイツ国内における大気汚染の状況を公表した。二酸化窒素(NO2)は、閾値である年間平均40µg/m3を超過した測定所は全体の1〜2%であった。都市における窒素酸化物(Nox)の主な発生源は道路交通であるが、車両の交換によりクリーンな車両が増加したこと、さらに新型コロナウィルスのパンデミックによる都市閉鎖による運転の機会の減少が、過去2年間のNO2濃度の大幅な減少に貢献したとしている。メスナー長官は、「近年の大気質の改善は2021年も継続しており、適切で一貫した大気汚染防止対策により多くのことが達成できることを示している。一方で、EUにおける粒子状物質や二酸化窒素の基準値は20年以上前に設定されたものであり、早急に、大気汚染の健康影響に関する最新の科学的知見に適合させる必要がある」と述べた。【ドイツ連邦環境庁】