イギリス、農家に対する新たな植林助成を開始

【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2022.02.09 【情報源】イギリス／2022.01.25 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）と林業委員会は、農家及び土地所有者に対する新たな植林助成を開始した。新規植林地1ヘクタール当たり8500ポンドを基本助成額とし、洪水リスクの軽減や水質改善など追加の寄与分についてはそれぞれ1ヘクタール当たり400〜2800ポンドが、また10年間にわたり維持費として300ポンドが追加される。2021年に公表されたイングランド樹木行動計画では、現議会の任期中に植林のペースを現在の3倍（年7000ヘクタール）に高めることが約束されている。農業生産物の約60％は土地のわずか30％から生産されており、生産性の低い農地を林地に転換することは農業生産を犠牲にせず、むしろ農林複合等による便益があるという。この助成は、返済せずとも、2022年に始動する持続可能な農法インセンティブ等の枠組に移行できる。農家が利用可能な環境配慮型土地管理枠組として、同インセンティブに続き、地域自然回復枠組及び景観回復枠組が開始される予定。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】