一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス気象庁、2022年の世界平均気温も産業化前より1.0℃以上の高温になると予測
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2022.01.13 【情報源】イギリス/2021.12.21 発表
イギリス気象庁は、2022年の世界平均気温も最も高温の年のひとつに数えられるとの予測を公表した。同庁によると、2022年の世界平均気温は、産業化前(1850〜1900年)の水準を0.97〜1.21℃(推定中央値1.09℃)上回る見通しである。同庁が予測する世界平均気温が産業化前の水準と比較して1.0℃を超えるのは2015年から8年連続となる。2022年の予測気温は、2021年と同様、熱帯太平洋におけるラニーニャの影響を主因として、2015年以降のなかでは若干低めになっているというが、同庁の科学者は、大気中の温室効果ガス(GHG)の増加による温暖化は、ラニーニャによる冷却効果を上回る速度で進んでいると指摘する。なお、2020年末に同庁が発表した2021年の世界平均気温予測(0.99〜1.23℃、推定中央値1.11℃)は、実際に観測された気温とかなり一致しており、2021年1〜9月のデータに基づけば同年の世界平均気温は産業化前の水準を1.09℃上回っている。【イギリス気象庁】