一般財団法人環境イノベーション情報機構
アジア太平洋台風共同研究センターが上海で発足
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.12.23 【情報源】国際機関/2021.12.07 発表
アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)及びWMO台風委員会の公式機関として、台風の社会へのリスクと影響を含めた数値モデリング及び予測、国際的及び地域的協力による熱帯低気圧観測実験などに取り組み、人工知能、ビッグデータ、地球システムモデリングなどの最新技術の実用化も進める。上海は熱帯低気圧の脅威に晒されている大都市であり、中国最多の台風専門家を擁する上海台風研究所があることから、AP-TCRCの設立に適しているという。熱帯低気圧は過去50年の気象、気候、水関連災害による死者及び経済的損失の3分の1を占める。発生数は世界で年約84件であり、その3分の1は北西太平洋である。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書(AR6)第1作業部会(WG1)報告書では、西太平洋において台風の勢力が最も発達する地点が北上している可能性が高いとされている。
【世界気象機関】