一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ政府、2030年までの排出削減計画策定に向け協議を開始へ
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.12.22 【情報源】カナダ/2021.12.03 発表
カナダのスティーブン・ギルボー環境・気候変動大臣は、気候危機の緊急性と全経済部門・地域の参加の必要性から、新たな排出削減策の策定に向け早期協議を開始すると発表した。また、カナダ実質ゼロ排出説明責任法(2021年6月制定)で義務付けられた2030年排出削減計画(ERP)の案を2022年3月末までに提出することを確認した。カナダ政府は2050年までのネットゼロ(実質排出量ゼロ)実現を公約しており、ERPは同法の下で策定される最初の排出削減計画。協議は年内に開始され、
1)2030年までに国内で販売される新車(乗用車、ピックアップトラック等)の50%、2035年までに100%をゼロエミッション車にすることを義務化
2)石油・ガス部門からの排出量に上限を設定し2050年目標に向け削減
3)広範な経済部門でメタン排出削減計画を策定
4)2035年までにネットゼロの電力網へ移行
等の新たな公約の策定に関し、政府は州、準州、市、先住民、企業、市民団体と緊密に連携して取り組むとしている。
【カナダ環境・気候変動省】